トリミングがあってもいい

いきなりだけど愛兎のブラッシングは大変だ、全く終わりが見えない、あ〜大変だ。

換毛期の春秋2回、必死になってやり切れればいいが、2回で終わらすことはまず無理。
私的に飼主さんに勧めるのは、毎日短時間、例えば1分だけやり続けること。
飼主さんが関わることを嫌がるに決まっているんだから、嫌なこと=ブラッシングを毎日1分だけ我慢してもらう。

どんなに横着なウサギだって1分位は我慢できるでしょう。
えっ、うちの子は我慢できない?
じゃあ、来院時に申し出てください、私がその横着者コントロールして、ブラッシングのやり方教えます。
赤の他人の私がやって見せたら、飼主さんがやらない訳にはいかないでしょう。

飼主とウサギの根比べです。
最初は嫌がっても、飼主が執拗に続ければ根負けします。
1分程度の短時間ならストレスにもならないでしょう。
毎日ブラシする部位を変えれば良いわけです。
そのうち嫌よ嫌よも好きのうちになる?
短時間でも飼主に従わせることで主従関係が構築でき、投薬や強制給餌もし易くなります。
何よりウサギとのスキンシップ、それ無しでは飼ってる意味が見出せません。

ただ、ペットウサギはヒトが改良した生きもの。
なかには、とんでもなく被毛が絡まりやすい個体も存在します。
正直診ていて大変だなと思うことはあります。
イヌなら、長毛種は1〜2ヶ月毎のトリミングが当たり前。
ウサギにもやってくれるショップがあって良いと思う。
長毛種なら、夏場はサマーカットしてあげると快適な筈。

基本、当院は診療の場なのでカットはしませんが、爪切り時に股ぐら・肛門・尾の毛玉は取ります。
病気や老化で目脂がこびりついてしまった目元は、飼主さんの許可があればバリカンで剃ります。
涎で固まってしまった口元も同様です。
処置されている時はもちろん嫌がりますが、以降快適に生活できるのは間違いないです。

たま〜に、ごくたまに「せんせい、ついでに全身のブラッシングやって」とリクエストされる方がいます。
待合室で待っている他の、病気の、苦しんでいる患者さんのことを無視して。
言われた私の表情が一瞬で変わるのは、このブログ読み続けている方々ならわかると思います。

トリミングはあって良い。
ただ私はしませんので、専門ショップ等に相談してみてください。

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