ウサギは病気を隠す動物というけれど

被食者としてのウサギは、自然界では狙われる側の動物、弱みを見せてしまっては命にかかわるから、一般的に彼らは病気を隠すといわれています。

しかし長年ウサギを診ていると、本当にそうなのか? と思うようになりました。

ペットウサギとしての歴史が長くなれば、肉食動物に襲われるという野生の危機感は薄れてきます。
現にうちのイナバは、交通量の激しい国道に面した当院駐車場に設置したサークル内で、気分のいい時は腹出して寝てます。
これって、決してうちの愚息だけに限ったレアケースじゃなくて、ペットとして快適な環境を提供されているウサギなら、皆そうなんじゃないでしょうか。

対して、ウサギはイヌ・ネコのように発声による意思表示や顔の表情に乏しく、親密なスキンシップと詳細な観察無しには、一体何考えているか見当つかんという側面は、ペットとしての歴史を積んでも変わることのない特徴でしょう。

親密なスキンシップと詳細な観察・・・それができれば苦労しないよ、って飼主さんの愚痴が聞こえてきそうですが、私が驚くほど的確に把握している飼主さんが多数いることも事実。
彼らも最初からできたわけではなく、愛兎との長い付き合いで習得し、その関係性の構築が愛兎の快適な老後生活と長寿につながっているのも事実です。

ペットウサギは隠してなどおらず、それを飼主さん(獣医師もですね)が見つけられるかどうか。

飽きっぽい私が、休みを潰して「うさぎの勉強会」やり続けるは、少しは飼主さんのウサギ理解の助けになっていると自負しているのも事実。

うわ〜、最後に嘘くせ〜話になっちゃいましたね(笑)

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