ウサギからヒトへうつるパスツレラ症について

今朝の中日新聞に「多様化するペット 人にうつる病気も」という記事が掲載されています。

そのなかに、ウサギからヒトヘうつる病気として、パスツレラ菌感染症とウサギツメダニが紹介されています。

パスツレラ菌感染症について、名古屋市の「暮らしの情報」ではイヌ・ネコについて簡単な説明に留められており、最も詳しく述べられてものには横浜市の説明があります。

ウサギのパスツレラ菌感染症はよくみる病気といえますが、ヒトへの感染にウサギが大きく関わっているかというと、個人的には疑問視しています。
ヒトのパスツレラ感染の大半は動物の咬傷を原因としており、ウサギはヒトを傷つけるほど噛むことは稀なので、ウサギからヒトへ感染させる危険性は少ないと思います。
また、パスツレラ菌が原因とされるスナッフルという病気、実際には原因菌が多様なことがわかっています。

どちらにしても、常識的な衛生観念に則って、健常者が触れ合う分には、あまり問題になることはないと個人的には思います。

ウサギツメダニに関しては当ブログでも度々言及していますが、ウサギにとって非常にストレスとなる寄生虫ですので、当院でもその検出、治療には最大限注意を払ってます。

この御時世、このようなことが言われだすと予想していました。
情報・知識として参考にしつつ、冷静に受け止めてくださいね。

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