それでも耳掃除はしてほしくない
ウサギの耳掃除に対する私の考えは、過去に述べたことがあります。
普段は観察だけに留め放置してほしい、そして何か異常だと思ったら即来院すればいい。
今日、ベビーオイルを染み込ませた綿棒で、耳掃除されてきたウサギが来院した。
耳が不自然に肥厚して、耳の穴はヒリヒリした感じになってました。
健康な皮膚を保つためにはpHを考慮することが大切で、例えばヒトの製品で「肌に優しい弱酸性の○○」なんて謳われているように、健康なヒトの皮膚はpH4.5~5.5の弱酸性を保っています。
それに対して動物の皮膚pHはヒトより高く、だからヒト用製品は動物には不適の場合ありと、不勉強な私でも認識しています。
ベビーオイルが悪者だと決めつけるのは早急かもしれないし、ネット見たら結構愛兎の耳掃除に利用している方もいる。
だからって私は自説を曲げるつもりはないし、やはり今まで通り飼主さんが行う耳掃除には否定的だ。
とりあえずその飼主さんには私の説明を理解してもらえたので、しばらく耳掃除を止めてもらい、耳の皮膚の変化を観察して、後日自説が正しいことを立証できたらと思う。