Shape of My Heart

1993年、スティングが映画『レオン』のエンディングテーマとして提供した曲。
哀愁漂うギターのアルペジオに乗せ、ポーカーに人生を重ね合わせる男の孤独や感情を描いた、深遠な楽曲です。

実はこの曲、もともと映画のために書かれたものではありませんでした。
ところが監督のリュック・ベッソンがこの曲を聴き、「孤独な男の人生観が、殺し屋レオンそのものだ」と感じ、映画のエンディングに使うことを決めたと言われています。

歌詞のモチーフはカードゲーム。
そこには「カードを配る男=運命と向き合う人間」という哲学的な意味が込められています。
このテーマが、感情を表に出さない孤独なプロの殺し屋であり、運命に従って生きる男レオンというキャラクターと驚くほど重なり、映画の余韻を決定づける曲となりました。

映画のラストでは、マチルダ(ナタリー・ポートマン)がレオンの形見の観葉植物を地面に植えるシーンでこの曲が流れます。
この場面は、「根を持たずに生きたレオンが、ようやく土へ帰る」という象徴的な意味を持っており、“運命を受け入れる男”というこの曲のテーマとも重なるように編集されたと言われています。

スティングは後のインタビューで、
「この曲があの映画のラストに使われたのは完璧だった。
あの男(レオン)の孤独にぴったりだった」
と語っています。

私自身、この作品のエンディングで何度泣かされたことか……。

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