Pet Sematary
そのアルバムに収録された、ラモーンズらしからぬ“非パンク”的な楽曲でありながら、バンド最大級のヒットとなった1曲。
スティーヴン・キング原作の映画『ペット・セメタリー』の主題歌。
大のラモーンズ・ファンだったキングが、バンドを自宅に招き、原作本を手渡した後、メンバーが地下室にこもって1時間足らずで曲を書き上げた――そんな有名な逸話が残っている。
もっとも後年、バンドメンバーの自伝で「実際には自宅ではなくレストランで会った」と明かされた。
しかしキング自身はその後、「真実と伝説が対立するなら伝説を載せろ」と語り、この逸話を否定しなかった。
映画版『ペット・セメタリー』はホラー色の強い作品として知られるが、その根底に流れるテーマはキングらしい『家族愛』だ。
原作小説を読めば、単なるホラーでは終わらない物語だとわかるはず。
読み終えた後の、なんとも言えない悲しい気持ちは、いまだに鮮明に残っている。
曲中の “I don’t want to live my life again” という一節は、『ペット・セメタリー』の核心を見事に表現している。
映画主題歌としては異例なほど作品世界と深く結びついており、歌詞と物語が高いレベルで共鳴している。
キングがラモーンズを指名したのは、大正解だったと思う。
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