Back In Black
AIに紹介してもらった序でに。
コンプライアンスが厳しく、何かと窮屈な今を生きていると、ふと思い出すことがあります。
今から40年ほど前、アメリカでは、当時副大統領だったアル・ゴアの夫人、ティッパー・ゴアを中心に、「Parents Music Resource Center(ペアレンツ・ミュージック・リソース・センター、PMRC)」という団体が設立されました。
PMRCは、過激な性的表現や暴力的表現、ドラッグの使用やアルコールの摂取を賛美するような表現が含まれると判断した音楽作品について、レコード会社などに警告表示を付けるよう求めました。
そして、子どもたちがそうした音楽に接触しないよう、親によるコントロールを強化する運動を展開しました。
その結果、1980年代半ばには、問題視された作品のアルバムやレコードに「Parental Advisory(親への注意)」のステッカーが貼られるようになりました。

当時から私は洋楽マニアで、それも熱烈なHR/HMファンでした。
毎週のように、下校途中にレコードショップを巡り、当時人気だった輸入盤や中古レコードを漁っていました。
そして、そうした「問題視された作品」の中に、あの警告ステッカーが貼られているアルバムを見つけると、むしろ妙に心をくすぐられたものです。
「このアルバムには、何かヤバいものが入っているらしい」
そんな気持ちで、何枚買って、喜んで聴き込んだことか。
今から思えば、あのステッカーは私にとって、禁止や規制の象徴というより、むしろ「これは面白そうだ」という好奇心を刺激する目印になっていたのかもしれません。
当時の私の趣味嗜好に一切文句を言わず、自由にさせてくれた親には、本当に感謝しかありません。
後の苦しい場面で、私は何度これらの音楽に救われたことか。
今思えば、まるでジョークのような、実に馬鹿げた時代だったと思います。
その象徴ともいえるのが、PMRCが問題視した楽曲の中に、後にロック史に残る名曲となった作品がいくつも含まれていたことです。
その中でも、今なお私が愛聴しているのが、AC/DCの「Back In Black」です。
もちろん、今の時代を生きている私たちも、いつか未来の人々から振り返られることになるのでしょう。
「どうしてあの時代の人たちは、あんなことを真剣にやっていたのだろう?」
そんなふうに思われる日が、きっと来る。
私は個人的に、そんなことを想像しながら、今夜もウォーキングのお供にしたいと思います。
