蒸し返す

「臭いものには蓋をする」「事なかれ主義」「忘却の美学」……。

日本人特有ともいえるこうした気質に反して、「蒸し返す」「重箱の隅を突く」ことが好きな私は、やはり何かあるたびに過去のことを持ち出したくなって、先日もそんな話をしました。

そうやって、しつこく拘り続けていて気づいたのですが、過去の過ちを検証しない体質は、どうやら財政にも見られるようです。
東京大学公共政策大学院客員教授で、元会計検査院長の田中弥生先生の『税金はどこへ行くのか』によれば、「日本は、コロナ対策として講じられた給付金・補助金・交付金が、コロナ収束後、物価高騰対策という新たな名前を加えて引き継がれているものが多い」という。
これは、「他国政府が新型コロナ感染症の収束とともにコロナ対策を終了したのとは対照的」だそうです。

さらに田中先生は、「コロナ対策を漫然と続けるのではなく、感染症の収束とともに対策を止めて、総括を行い、課題や教訓をきちんと整理すべきではないか。それをせずして別の名目を加えて続けることは、改善点を見失い、非効率な予算執行になる可能性を孕んでいる」と指摘しています。

私が個人的に、どれだけ納税しているかは言いません。
ただ、こういう論調を読むにつれ、「やっぱり、ちゃんと蒸し返して検証することも必要じゃないか」と思ってしまう。
また、いまだに病院を受診すると、マスク着用を求められることがあります。
これも、きちんとした総括がなされないまま、惰性と横並び、そして事なかれ主義で続いているからなのでしょう。

そう考えると、私の「蒸し返し癖」は、どうやら延々と治りそうにありません。

(6 投票, 平均: 1.00 / 1)

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

カレンダー

2026年9月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

このページの先頭へ