書評の星座

プロインタビュアーだけでなくプロ書評家も名乗る吉田豪が、2005年から2019年までに発行された格闘技関連本165冊について書評した480ページに及ぶ書。
この時代の格闘技の変遷がよく分かる一冊になっている。

著者は謙遜して「書評とは名ばかりの本文からの引用書評」と言うが、この読書量にして絶妙な引用箇所からの批評は凄い。
プロレスラーや格闘家だけでなく、各作品の著者の人間性まで炙り出し、それらの人物に対して忖度なしで逃げ場のない評価を下していく。
「書評は平和ではない。書評は戦いである」を実践する過程で、吉田本人も様々なトラブルに巻き込まれていき、その経過を報告する序説も本文同等刺激的。

肝が据わっていないとできない作業だと思うし、それを発表する連載の場が14年間あったことも奇跡。
第2弾はあるか?!

休日一日で一気読み。
この歳でやると結構辛い作業だが、面白い本は途中でやめられないから仕方ない。

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