届いた本たち
今日は平常通り、診療しています。
忙しく仕事をしている間に、予約していた本が届いていた。

スティーヴン・キングの新作単行本。前作『ビリー・サマーズ』から、ちょうど一年ぶりとなる新刊だ。
読む前からまず驚かされたのが、そのお値段。
表紙はこれまでより上質になっていて、多少の値上げは仕方ないかと納得。
さらに、インフレや関税政策、原材料費の高騰、人件費の増加、為替の変動――昨今の先行き不透明な世情を思えば、価格の上昇も理解できる。
ちなみに前作は1冊あたり2,800円だった。
今回は、まさかの4,675円!
円単位まで刻んでくるあたり、出版社としても苦渋の価格設定だったのかもしれないけれど、正直ちょっと驚いた。
とはいえ、マニアとしては頭いっちゃってるので、たとえ5,000円でも買ってしまうのだけれど。
そして、もう一冊。

2012年から『週刊文春』で連載されている、みうらじゅん氏のエッセイ『人生エロエロ』。
日常の出来事や妄想をユーモアたっぷりに綴った人気連載で、過去には同名の文庫シリーズも出版されている。
今回届いたのは、その最新95本を抜粋した一冊。
昔、喫茶店で文春を開いたとき、目に留まった冒頭の一文――
「人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた」
――それを読んだ瞬間、吹き出してしまった。
その言語センスに惹かれて、以来すっかりファンに。
今回の帯には「アウト老とは、はみ出し老人のことなり」とある。もうこの一言だけで期待が膨らむ。
昨夜から泊まりに来ていた長女、ちょうど仕事が休みに入ったところだった。
ふと見ると、さすが我が子――みうら氏の本を手に取って読んでいた。
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