レッド・ツェッペリン:ビカミング
2025年、イギリス・アメリカ合作の音楽ドキュメンタリー作品。
伝説的バンド「レッド・ツェッペリン」の誕生から初期の活動までを描いた、メンバー公認による初の音楽ドキュメンタリー作品。
ジミー・ペイジ、ロバート・プラント、ジョン・ポール・ジョーンズによる現在の証言に加え、1980年に亡くなったジョン・ボーナムの未公開音声、家族写真や貴重な初期ライブ映像などを通して、1960年代末の音楽シーンと、異なる背景を持つ4人がどのようにしてひとつのバンドを結成したのか、その軌跡を追っていく。
鑑賞時間は2時間を超えるのに、一瞬も退屈することなく、自分が生まれた頃の時代を生きた彼らの歴史を追体験させてもらった。
メンバー4人のうち唯一の故人であるジョン・ボーナムが、想像していた以上に本作の重要な存在として描かれているのが嬉しい。
特に、発掘された彼の生前の音声が流れる場面では、残された3人の表情も含めて胸に迫るものがある。
監督の望みどおり大音量で鑑賞したけれど、やっぱりジョン・ボーナムのバスドラの音が最高。
そして、エンディングで泣けた、泣けた。
単なるバンドの伝記映画ではなく、貴重な本人証言とアーカイブ映像によって、レッド・ツェッペリンが生まれた瞬間を「その場にいるような感覚」で体験できる作品だった。
史上最高のロック・ドキュメンタリー――いや、ロック史の一次資料として、後世に残すべき作品だと思う。
