ボクシングのリング禍対策
昨年末、井上尚弥選手が2階級4団体統一を果たした興行のセミファイナルで、日本バンタム級王座に挑戦した穴口選手が試合後に意識不明、救急搬送された病院で開頭手術を受けたが、意識が戻ることなく今月2日に死去したことで、様々な方面から再発防止に向けた意見が出ている。
それらを一通り読んできて、初めて現実的な対策を見つけた気がした。
ボクシングでの死亡事故は避けられる?…脳神経外科が提唱する、試合中に「しなくてはならないこと」
「いろいろな要素がありますが、そのひとつとして簡単に数値化でき、かつ有効なマーカーとなるものは血圧だと思います。脳に出血性の異常が生じた際、極めて早期から血圧が急上昇します。今回、もし穴口選手の血圧を試合中に計測していたら、誰にも気づかれないような兆候が見られたかもしれません」
インターバルでの血圧測定は実施可能か。
会場が興奮の坩堝と化しているとき、選手の血圧異常で試合停止は興醒めかもしれないが、現行でも出血が酷ければ試合が止められるので、それと同等に考えればいいと思う。