またどこかで 大人の流儀12
私的に、最もカッコいい大人と位置づけ、その生き様を吸収すべく読み続けてきた「大人の流儀」シリーズ。
しかし昨年、著者が亡くなったことで、本書が最終巻となった。
伊集院静氏が最後に残した言葉を読むにあたり、自室で寝転がって読むのは失礼な気がして、久しぶりに地元の図書館へ足を運んだ。
窓際の静かな席に腰を下ろし、一行一行を噛みしめるように、ゆっくりとページをめくった。
最後の最後までユーモアを交えつつ、人生における大人としての教訓を語り続けるコラムの形を貫いた伊集院氏。
己の死期を匂わせる言葉は、最終章でさらりと触れられていただけでした。
「大人は弱音を口にすべきではない」という自身の流儀を、最期の瞬間まで貫き通したその姿に、胸を打たれました。
私にとっての “ダンディズムの師” が亡くなって1年・・・時の流れの早さを、改めて感じてしまった。
” 人々はいろんな事情をかかえて、それでも平然と生きている。”