麻酔モニター購入
コロナ禍以降、院内で使用する薬や備品の仕入れ先で、欠品が目立つように感じている。
原因は、供給チェーンの分断や、需要の急激な変動、輸送インフラへの負荷、労働力不足、新たな規制と検疫手続きの増加などが挙げられるが、どれもそろそろ解消されていてもおかしくない問題ばかりだ。
それだけに、何かおかしい気もする。
ウサギ用の薬は人体や動物薬の転用が中心だが、イヌ・ネコの薬とは違い選択肢が限られる分、欠品に対する警戒が欠かせない。
少し油断すると、すぐに品切れ地獄に落ちるから、普段から情報には敏感でいなければならない。
そして今回は薬や備品ではなく、古くなった麻酔モニターの買い替えを決めた。
決断は簡単そうに見えても、車一台分ほどの費用がかかる買い物だ。
そろそろ引退を考えている身としては「今さら…?」と思わなくもないが、必要なときにすぐに購入・設置ができない状況だから仕方がない。
おそらく、販売元も在庫リスクを避け、受注生産に徹しているのだろう。
斯様に以前に比べて、なにかとフットワーク軽くモノが買えなくなったと感じる。
日用品はAmazonでワンクリックで買えるのに、不思議なものだ。
ちなみに今日、購入前のデモ機で実際に手術してみた。
仕入れ先の社員さんが、興味深気に麻酔の様子を撮影した。
もちろん私が許した「他院で見たい先生がいたら見せていいよ〜」と。
10年前なら門外不出だが、今はもう先が見えてるから、どうぞ好きに参考にしてねって感じだ。
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