臭腺

匂い話続きで。

縄張り意識が強いウサギは、オスメスともに3つの臭腺でマーキング行動をします。
臭腺には、顎の下にある下顎腺、肛門部分にある肛門腺、肛門の脇にある鼠径腺があって、飼主さんが確認できるのは鼠径腺でしょう。

赤矢印 : 鼠径腺 青矢印 : 肛門 黒矢印 : 陰茎

臭腺の量と分泌は、男性ホルモンに依存しているから、強いオスほど、その権力を誇示するかの如く高頻度にマーキングします。
診察保定時、モワ〜っと臭いを出してくる子は、血気盛んな暴れん坊という認識で、自宅ではお山の大将だろうから、飼主さんはなかなか手なずけられず困っているはず。

一方メスは出産時、自分の子供をマーキングして認識、匂いがない他の子供にはあからさまに敵意を示します。
集団においても、匂いによって仲間のウサギは可愛がるが、よそ者は追いかけて殺す、なんて残酷な一面もあります。

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