治療なしで経過観察
動物の代わりになって飼主さんは様々な症状や変化、病気を伝えてくれます。
ウサギの飼主さんは(当院の飼主さんは特にその率が高いのかもしれませんが)、こちらが驚くほど詳細で的確に説明してくださる方が多く、診察時は本当に助かります。
しかし、飼主さんの観察能力に脱帽しながら、なかには何も治療・処置せず、1週間なり1ヶ月後再度チェックさせてもらう患者さんが、わずかにですが存在します。
これなら、治療しなくとも、日にちが経てば自然消滅してくれるんじゃないかな・・・
獣医師にあるまじき思考なのかもしれません。
せっかく遠方から時間を作って、わざわざ診てもらいに来てくれた、飼主さんの苦労を台無しにするような態度ととられるかも。
でも、時間の経過で消える可能性が高いものに、薬を無理に処方して、以後、毎日ウサギに嫌な思い(投薬)させるのが、どうしても忍びない。
飼主さんには半信半疑、もしくは不信感抱かれるかもしれないなと思いながらも、どうしてもウサギのことを考えてしまう。
で、今月初めに診させてもらい、治療なしで経過観察させてもらったとらちゃん。
今日、元気な姿見せてくれました。
よかったです。
飼主さんは理解ある方で、信頼してくれてました。
それも、よかったです。