忘れた頃に再発
ウサギの腸閉塞は、小腸に餌や毛玉、異物などが詰まることで起きることが多い。
発症から時間が経つほど治療が難しくなるため、飼主さんの早い発見と来院が明暗を分ける。
完治後は、再発を防ぐために飼育環境を見直し、飼主さんの予防意識を高め、できる限りの対策を行います。
それにもかかわらず、この病気は再発しやすい傾向があり、しばらく忘れていた頃に再び発症する個体が多いのが現実です。
今回のウサギも、3度目の再発でした。
しかし、飼主さんは再発の可能性を認識し、日頃から注意を払っており、今回も迅速に来院していただいたため、無事に回復へと導くことができました。
ただし、早期来院が必ずしも治癒を保証する訳ではありません。
今後も救命率を向上させるため、引き続き難しい判断を求められる病気です。