味蕾
味蕾とは、舌にある食べ物の味を感じる器官でヒトで約10,000個、犬で2,000個、猫は500個あるとされています。
ではウサギは?
いろいろ調べてみますとおよそヒトの倍の17,000個だそうです。
味覚とは美味しいものを味わうためでなく、本来は腐っているもの、摂取すると害になるものを感知するためのセンサーとして発達した感覚であると考えられています。
ウサギに加えて牛(25,000個)ヤギ(15,000個)など草食動物は、肉食の犬猫よりこの器官が発達しています。
草食動物は、多くの草の中から食べられる草と食べられない草を判断するために味覚が発達した。
肉食動物はおおよそ食べる動物の種類も決まっているし、生きた物しか食べないので腐敗の心配は無いので、味覚は発達せずともよかった。
というのが一般的に言われている説だそうです。
しかし、当院では観葉植物を食べて中毒を起こすウサギの来院は珍しくありません。
個人的にはウサギが味覚に用心しながらものを食べる印象は薄いです。
用心深さより、好奇心の方が数段上回っている感じがします。
危険がいっぱいの野生で生きる必要のないペットウサギは、敏感な味覚があっても、それは美味しさを追求する器官としか用いてないのでは?と個人的には思います。
と、獣医師らしい見解述べて舌の画像でも載せようとしましたが、思いつくのはこの画像。
ダメですね。