人間の男ですら
昨日、ジム仲間で、ジム一のスケベ友達であるMくんから、
「ジムに新しいトレーナー、それもベッピンさんが入ったらしいから、せんせい、確認してきて〜」
と連絡が入った。
それを聞いた私は、ここ最近、夏バテですっかりサボっていたというのに、今日の午後はウキウキ気分でジムへ向かった。
ところが、ジムに着いてみれば……。
ベッピンどころか、エンセン井上みたいな、ごっつい新入スタッフ。
「ういっす!」と挨拶され、そのままミット打ちの餌食になった。
「私、還暦前のジジイですので、お手柔らかにお願いします」なんて低姿勢は、まったく通じない。
ボコボコにされながら、「話が違うやないか……」と心の中で泣いた。
そして帰宅後。
腹が立った私は、この衝撃の真実を知らないMくんに、
「綾瀬はるかみたいな、超綺麗どころだったぞーっ!」
と、嘘の報告をしてやった。
どうですか。
人間のオスですら、こと色恋に関しては、これほどまでに愚かで滑稽になるものです。
ましてや、愛兎がボールにまたがってヘコヘコしている姿を見て、
「はいはい、お遊びね」なんて、そんな短絡的な見方が本当にできるのでしょうか。
もしかすると、そのボールは「おもちゃ」ではなく、彼にとっては、切実な何かの代用品なのかもしれません。
飼主さん。
「かまととぶってるんじゃないわよーっ!」
――なぜかオネー口調で。
