ノルウェーの動物病院事情
現在、ノルウェー在住のオレオちゃんの飼主さんが一時帰国され、お顔を見せてくださいました。
ノルウェーは、ヒトの医療に関して言えば、医療水準が世界的に高く、Health Care Index by Country 2023では94か国中11位にランクインしています。
一方で、ノルウェーの医療は、税金を財源とする公的機関が中心の国営医療モデル(日本は公的機関と民間機関が混在する社会保険モデル)で運営されています。
そのため、国民ひとりひとりに「かかりつけ医」が割り当てられており、日本のように自由に複数の病院をハシゴすることはできません。
また、ノルウェーでは風邪程度の症状では病院に行っても診てもらえないことがほとんどです。
風邪は「家で休んで治すもの」と考えられており、病院は重篤な病気の場合に利用する場所とされています。
受診までの待ち時間も長く、予約から診察までに1~2週間かかることも珍しくありません。
動物医療においては、税金を財源とする公的機関ではなく、ペット保険への加入が一般的です。
ただし、上述のヒト医療と同様に迅速な受診が難しい面があるようです。
また、ペットの種類による格差も大きく、犬や猫が主流である一方、ウサギの医療サービスが限られているため、飼主さんが診療を受けられる場所を見つけるのに苦労するケースが多いそうです。
急激に症状が悪化することが多いウサギにとっては、少し心配な状況ですね。
飼主さんに「ノルウェーでポピュラーなペットは何ですか?」と尋ねたところ、即座に「イヌです」との答えが返ってきました。
さらに「人気の犬種は?」と伺ったところ、驚いたことに「柴犬です」とのお答えが!
しかも、「トウフ(豆腐)」や「ミカン(蜜柑)」という名前が人気なのだとか。
日本文化の影響がこんなところにもあるのですね。
大変興味深いお話をありがとうございました。