ウサギフードにグルテン
先日、イースター(株)から販売開始したベッツセレクションについて説明を受けました。
本シリーズ最大の売りがグルテンフリー(小麦不使用)で、体力ケア・健康ケア・エイジングケア全てに改良が成されています。
グルテンとは小麦、大麦、ライ麦に含まれるタンパク質で、水が加わる事で粘稠性を生じます。
販売元はこのグルテンの粘り気が毛球や食滞の要因になると考察し、ペレットの組成から取除いたようです。ウサギ消化管運動に対するグルテンの作用に言及した文献等は、今のところありませんので販売元独自の理論といえます。
小麦を省いた事で補うべき栄養は、えん麦とタピオカ澱粉粕で補っているそうです。ややこしいですが、麦であってもえん麦にはグルテンが含まれません。
また、アメリカOXBOW社のウサギ用サプリメントは、砂糖、小麦を含まずサトウキビ糖蜜と大麦を含んだ配合になっており、その開発理由は先日のブログで紹介しました。
グルテンが全てアウトなのか、小麦由来のグルテンだけが問題なのか、そもそもグルテンのウサギ消化管に対する影響はどれほどなのか、ウサギの飼主さんにとっては早急に答を知りたいところですが、今後の研究に注目ですね。
ちなみにOXBOW社のサプリメントは飼主さんが自由に購入できますが、イースターのベッツセレクションは獣医師の要指示餌です。できれば両者とも、獣医師と相談の上チョイスしてもらえれば、より安心かと思います。