ウサギを知っているからこそ萌える「うさぎ」
先日鑑賞してきた「ちいかわ 人魚の島のひみつ」で、職業柄なのか、すっかり大好きになってしまったキャラクターが「うさぎ」です。
あれ以来、うさぎラップが脳内をエンドレスで流れ続けています。
劇中の「うさぎ」は、外見的なモチーフこそウサギですが、その習性や行動パターンには、似ているところと大きく異なるところがあります。
本物のウサギは、極めて臆病な「被食者」であるのに対して、ちいかわの「うさぎ」は全キャラクターの中でも最強クラスの強心臓……というか、怖いもの知らずの鈍感者。
両者とも非常に高い身体能力を持っていますが、発声はというと、うさぎが「ヤハ」「プルャ」と基本的に大声なのに対し、本物のウサギは「ブーブー」「プップ」と小さな声で鳴きます。
また、どちらも大食いなのですが、うさぎが豪快に食べるのに対して、本物のウサギはチマチマと、ひたすら食べ続ける感じ。
こうして比べてみると、現実のウサギとの「ギャップ」こそが、オッサンをも萌えさせるポイントなのではないかと推測します。
ただ、本物のウサギを日々診ている身として、最も共感できるのが、両者とも非常にクレバーなところです。
劇中のうさぎは、草むしり検定3級をサラッと取得し、さまざまなトラブル解決の起点となるキーパーソン。
一方、現実のウサギは記憶力に富み、そのワガママからくる思考能力で、ときに飼主を翻弄します。
「可愛いだけの生き物」だと油断して接すると、たちまち主従関係が逆転する――。
そんなヤバい存在だと知っている身からすると、ちいかわの「うさぎ」の賢さには、妙に納得してしまうのです。

