ウサギの体幹
牧草中心の食事はペットウサギの体幹作りにとても重要です。
牧草は繊維質が豊富で、しっかりと噛む必要があります。
ウサギは上下ではなく、左右にすりつぶすように咀嚼する動物であり、この動きによって顎だけでなく、首や肩周りの筋肉も連動して使われます。
長時間、毎日続くこの動作は、体幹の筋肉(特に首・肩・背中)を自然に鍛えることにつながります。
体幹が鍛えられると、しっかりと体を支えることができるようになり、姿勢やバランスが安定します。
背骨や内臓の位置も安定するため、消化・吸収にも良い影響があります。
運動機能も高まり、ジャンプや方向転換などの動作がスムーズになります。
これは、牧草を食べず、ペレットやおやつ中心の食生活を送っていたウサギが、やがて身動きが取れなくなってしまう――
そんな様子を何度も目の当たりにしてきた経験から生まれた、私なりの持論です。