つくねの爪切りで

6歳のミニウサギ、女の子。
3ヶ月ごとに爪切り健診に通ってくださっている。

普段は奥様が連れてくるのだが、今日は久しぶりにご夫婦揃って来院。
診察の合間に、少し談笑した。

奥様が「切った爪、持って帰る?」と旦那様に尋ねる。
変な話と思うかもしれないが、愛兎のものは何でも取っておきたい――そんな飼主心理、実は珍しくない。
しかし久々登場の旦那様は「えっ、なんで?」という表情。

そこで私は、「そこは、夫婦円満のためにもらっておいたほうがいいですよ」と助言。
……が、「無くしたら大変だから、やっぱりもらわない方がいいかもね」とすぐ訂正。

ついでにお節介ながら、こうも申し上げた。
「ウサギに勝とうとしても無駄です。
この30年で、“ウサギより主人が大事”という奥様には、まだ一人も出会ったことがありません(笑)。
張り合わず、2番手の座を粛々と受け入れるのが、円満の秘訣ですよ」

微笑みながら聞いてくださったご主人。
きっと、仲の良いご夫婦なのだろう。

――何を失敗者(私のこと)が、知ったようなことをほざくのか(笑)。

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