これがあるうちは
ウサギは骨が脆い上に、緊張や興奮で後先考えない動きをする生きものなので、動物病院での検査や処置中にアクシデントが起きる可能性が高い。
過去にも打ち明けたが、この仕事を長い間続けていれば、今でも後悔の念に駆られる過ちは一度と言わずある。
今朝、最初の患者さんのレントゲン撮る際、いつものやり方を少し変えた。
長い付き合いでウサギのことを知り尽くしているスタッフが「あ〜なるほど。そういう風に変えるのね」と、こちらが何も言わずとも理解してくれた。
レントゲン撮影は一瞬の作業だから、患者の保定はそう難易度の高いものではない。
口は悪いが神経尖らせなくても、流れでやれると思っている処置だ。
この「流れでやれる」という考えが、実は非常に厄介で油断に繋がる。
先週末、「流れ」でやったレントゲン撮影時、ほんの僅か、もしウサギがこう動いたら危なかったかもと、本当にほんの僅か気にかかることがあった。
診療後好きな葉巻吸って、好きなボクシング観戦して、寛いで就寝時、なんとなく思い出してあれこれ考えながら寝落ちした。
それを今朝まで覚えていて、スタッフに提案するまでもなく試しにやってみたということ。
別に患者のことをいつも考えていますと、ウソ臭い綺麗事言うつもりはない。
もし、アクシデントが起きようものなら、それまでの日々の楽しい生活が一気に暗転し、どうしようも取り返せない後悔の念に苛まれる。
本音は、自分がその苦痛を味わいたくないから、用心深くなっているだけだ。
ただ、こういう考えが及ぶうちは、まだこの仕事続けてもいいのだと勝手に思っている。
案外共感してくれる同業者は多いと思う。
脅すつもりはないが、飼主さんの立場も似たようなものですよ。
後悔の念に苛まれない飼育を貫徹してください。