「街録ch」を観て
動画の45分過ぎから語られていた高齢者介護に関する発言には、誤解を恐れずに言えば、ウサギの飼主さんにも通じる側面があると感じました。
ウサギの飼主さんに女性が多いことも、一つの背景にあるのかもしれません。
ウサギのために「できる限りのことをしてあげたい」と思うあまり、つい頑張りすぎてしまう。
その“頑張り”が、誤った知識に基づいている場合もあり、獣医師の立場から見ると「むしろ逆効果なんだけどな……」ということもあるのです。
しかし、そこには飼主さん自身のアイデンティティが深く関わっているため、こちらがいくら丁寧に説明しても、なかなか話が噛み合わないことがあります。
動画の中で語られていた内容に、とても共感しました。
ヒトの介護であれば、介護される側の意思を“言葉”で直接聞くことができますが、
ウサギの場合、その“本心”を飼主さんが理解するのはもちろん、私たち獣医師でさえも正確に把握するのは簡単ではありません。
そう考えると、ウサギとの関わりは、ある意味で人間同士よりも難しい問題をはらんでいるのかもしれません。
それでもやはり、飼主さんと密に話し合い、当のウサギの飼育状況を丁寧に共有しながら、飼主さんと共に答えを模索していくことこそが、最も大切だと私は思います。