プロレスを見れば世の中がわかる

前作の「教養としてのプロレス」は衝撃だった。
著者のプチ鹿島は、たけし軍団の芸人であるが、TVで露出が無いにも関わらずこの本は売れた。
驚くべきは、プロレスの素養がないどころか、全く興味がないヒトをも楽しませる書であったこと。
とにかく文章が読みやすく、面白く、情報が緻密で、どこか説得力があり、読み終えたあと世間のマイノリティーのはずだったプロレスマニアが、優越感に浸れる大満足な書だった。

本書はあれから3年ぶりに上梓された第2弾で、著者の文体、読者に訴える力量は変わらず、またまた楽しみながら一気読みできた。

小沢一朗 = 長州力
タモリ = ジャイアント馬場
梅沢富美男 = 大仁田厚
朝日新聞 = ターザン山本

読みながら、いちいち唸って、プロレス頭が刺激される、著者の洞察力に感服。
TVに出ずとも、とんでもない才能の芸人はいるものなのだ。

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