ウサギの腸閉塞
ウサギは解剖学的に胃から出た小腸部分が一番細く、そこに食べ物の塊、毛球、異物が詰まりやすい。
小型種のウサギは腸も細いわけですから特に危険性が高いです。
腸にモノが詰まれば胃が膨らんでいきます。
まずいことにウサギはゲップや嘔吐ができない動物ですので、胃の圧力を逃がすことができません。
ウサギは腹痛と圧迫感からじっとして痛みを訴えます。
そのまま閉塞状態が進めば命に関わる危険な状態に1~2日中に陥ります。
詰まりを解除する注射・補液治療、膨らんだ胃から気体と液体を抜いて減圧する処置を施して治療効果を期待します。
上手く詰まりが流れてくれれば一安心?
いえいえ、ウサギが食事を再開できても損傷を受けた小腸・胃の修復には数日要しますので、消化に負担の無い餌を選択し、内服薬を継続投薬します。
また閉塞時の胃の膨らみが、肝臓や腎臓の病気を併発させてしまっている場合もあるため、血液検査等で確認し、必要ならそちらの治療もしないといけません。