We Love Television?

26作目

1980年代初頭テレビっ子だった人間なら知っている、お笑い界の長老・萩本欽一の最初で最後のドキュメンタリー作品。
監督は欽ちゃんの弟子を自称し、90年代「電波少年シリーズ」を手掛けた名物プロデューサー・土屋敏男で、弟子として相当熱の入った作品だった筈だが、興行収入は大コケだったそうだ。

しかし、「欽ドン!」「 欽どこ」に熱狂した世代として、どうしても気になりディスクを購入鑑賞しました。

本作は東日本大震災のあった2011年に、監督の依頼を受けて、再び視聴率30%を目指す番組に欽ちゃんが挑む過程を追っているのだが、なんでそんな過去の話が今頃映画化?と最初は疑問に思いながらも、欽ちゃんの番組を作り上げていく工程、時々に発せられる言葉に、気がつけば観入ってしまっていた。
そしてエンドロールの後に、この作品がいま公開される意味を知って感動、77歳が見せてくれた情熱と狂気に脱帽でした。

また、本商品には特典ディスクに、1時間以上に及ぶ欽ちゃんと監督の対談が収録されており、本編と合わせて、これはTV制作者のバイブルになるものだと言える。
全てを鑑賞して感じたのは、監督は興行的成功より、欽ちゃんの番組作りの奥義を後世に残すため本作を作ったんだろうなと推測した。
そういう意味で、映画館で観るより、断然ディスク購入するべき作品です。

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