謝罪空気のなか、やっと再起に向けて

2時間にわたって芸人の謝罪番組を観た。

カメラを前にしたら、既に演技なんだし、これ以上ないくらい念入りに練りこまれた番組なんだから、それは作りものの世界。
それでも時折垣間見れた、本人と周囲の涙の感情発露に、涙腺が緩くなった同世代は涙しました。

自己の罪とはいえ、精神的にも肉体的にも一番駆け上がれる筈だった10年間を贖罪に当てたら、それでもう十分でしょ。
人間の業を曝け出して稼ぐ一面もある職業のヒトに、それ以上の反省促したら野暮どころかバカじゃない?
そこまで番組で周到に謝罪しないと許されないほど、世間が潔癖不寛容状態なことの方が怖い。

テロップで流れた、視聴者の皆さんはそんなに甘くない? の「甘い」を、「ちょろい」と発言したのが、(TVに)出る側の思わず発した正直な本音なんだと思う。
怒れるより、世間に同調していない本心が見れて、なんだかほっとした。

とりあえずこれで禊は済んだ。
あとは10年ぶりの芸を再び磨いて、頑張ってくれればいいだけ。
自分だったら、10年のブランクで注射器やメス持って診療しろ、となったら相当緊張する。
腕も鈍り、隔世の感を持ちつつ、再びのチャレンジ。

同じ48歳、頑張ってほしい。

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