虎の回顧録 昭和プロレス暗黒秘史

昭和の全日本プロレス第三の男 キム・ドク、後のタイガー戸口の自伝本。

昨年上梓されたラッキー・ルチアーノの末裔 マリオ・ルチアーノの自伝「ゴッドファーザーの血」のなかに、タイガー戸口の幻想膨らむエピソードが語られており、それ以来彼の自伝が出るのを心待ちにしていた。

日本のプロレス界では決して主役をはったとはいえないポジションに甘んじていた著者だが、やはりアメリカでの成功物語は本当だった。
表も裏も、一流どころとの関わりが凄すぎる、だって現在アメリカのトップのあの人とも交流があったなんて。
マリオ・ルチアーノ証言の裏付け以上に刺激的な一冊。

全日の選手だったのに、カール・ゴッチの遺伝子を継いでいたのも驚き。
出自の差別や苦労も多かったろうが、その波瀾万丈に憧れてしまう半生だ。

昭和プロレスというよりアメリカンプロレスの暗黒秘史、当事者が語る貴重な一次資料でもある。

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