旅だから出逢えた言葉

著者が「美の旅人」シリーズを書くにあたって、スペイン、フランスを旅したときの、心に残る言葉のエピソードが主なので、必然的にヨーロッパ芸術関連の話が多い。

生まれてこのかた美術館へ足を運ぶなど、数えるほどしか経験が無いし、描かせれば、動物種が判断できぬほどの抽象画を、本人は写実的に描こうとした結果作り上げてしまう技量なので、正直読んでいて、取っ付きにくい書でもあった。

それでも読み終えて、なんだが旅に出たくなる。

氏は30〜40代の身体が活発に動くうちに旅行を重ね、そのときの記憶の蓄えが、現在の還暦過ぎてからの執筆活動の材料となっている。
自分の場合は、いま旅になんぞ出てしまっては、周りに多大な迷惑をかけてしまうので、引退後のシニア旅行なんでしょう。

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