徒然

昨今の迂闊な発言は糾弾される世間と異なり、院内はとても言葉に寛容な環境だと思う。
もちろん、なんでもズケズケとまではいかぬが、気楽に言うし言われる。
攻撃と受け身が信頼の上に成り立っているプロレスのようなものだ。

そんな気心知れた、と思っているのは私だけで、実はスタッフたちの寛容な心のお陰かもしれないが、とりあえず会話上はうまくいっている関係も、行動上は問題になる、というか躾がなってない私が怒られることがしばしばある。

ここ1週間、風邪の脱けが悪くて、喉の変な乾きが続いたので、トローチはもとよりガムも噛んでいた。(今季の風邪って、ほんと不快が続く)
で、噛み終わったガムをゴミ箱に捨てるのだが、スタッフにすれば、そのような生々しい廃棄物は、捨てていいゴミ箱と捨てていけないゴミ箱、院内で明確に区別されているようで、鈍感な私は自宅気分で区別なく、ダメなゴミ箱に捨ててしまった。

もちろん彼女たちは、私が逆ギレしたり泣いたりしないように、冗談まじりに怒ってくれたのだが、大切なのはこういうとき、いい加減にやり過ごして、嫌がることを再び繰り返さないことだ。
院内という狭い世界で、互いが快適に生活するために、自然に形成された掟は絶対だ。
掟を破り続ければ、いずれ今の快適な環境は消えて、どこかギスギスしたものに変化するから。

・・・なんて、わかったようなこと書いてますが、来院時に私が妙に暗かったり、しょげてたら、ああ、このオッサン、いい歳して怒られてやんの、と嘲笑してやってください。

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