女神の見えざる手

25作目

2016年アメリカ・フランス合作。
日本では馴染み無いロビイストの活動を題材にしたサスペンス作品。

作中で主人公が語るロビー活動の真髄
「敵の一歩先を読んで計画し、敵が切り札を切ったあと、自分の札を出す」
「敵の不意を突け、自分が突かれぬように」
を映画にすれば、予想通り騙し騙されドンデン返しの連続だが、そこには仲間さえも欺く非情さが伴っていて、必然的に神経すり減らす場面が多い。
「ゼロ・ダーク・サーティ」で、パキスタンに潜伏するビン・ラディンを追い詰めた女性CIA分析官を演じたときも、想像を絶するストレス化で活動する役どころが印象的だったので、ジェシカ・チャステインは本作でも適役だ。

全ての事の顛末を見越して対策を練る主人公の姿には、感心よりも怖ろしさを感じてしまうが、唯一本人の想定外だったのが、証人出廷したあの男、いや、あの男の行動まで、実はそのように発言するよう導いて読んでいたとするなら、この主人公もはや悪魔だな。

怖い作品です。
オススメ。

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