女と男の観覧車

まだまだしぶとく58作目

2017年アメリカ製作のドラマ作品。
本作は私の大好きなウディ・アレン監督の最新作だが、彼は現在#MeTooによる告発を受け、監督生命最大の危機にあり、本作が実質上最後の作品となる可能性大といわれている。

恋愛は、自身の思いと共に相手の好意があって成立するもので、それは必ずしも合致するとは限らず、その不均衡をそれぞれが葛藤、欲張り、諦め、妥協して成立させる。そして過去の恋愛を省みて、悔いを残す場合もある。
このような男女間で生じる性に逆らえぬ過ちを、全て白黒真っ二つに断罪できてしまうヒトは、観ても不機嫌になるだけの作品でしょう。

記憶に美しく残る映像手法、落語の人間の業の肯定に通じるヒューマンドラマ、時代考証がありながらカッコいいファッション・・・ウディ・アレンにしか作れない新たな作品が、観れなくなるのは辛い。

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