人生タクシー

16作目

2015年イランのジャファール・パナヒ監督制作。
本作は制作された背景を知ることで感動が増します。

監督のジャファール・パナヒは、今も検閲や監視が続く強権政治の国イランにおいて、過去に反体制作品を撮ったとして2度逮捕され、86日間の拘留を経験。
現在は映画製作、脚本執筆、海外旅行、インタビューを20年間禁じられ、違反すれば6年間の懲役を科される身。

そんななか、映画が禁止されているなら、映画じゃないように撮ればいい、という反骨精神で作ったのが本作。
厳しい情報統制が行われているイランの、なかなか観ることができない日常的な街並み、そこに暮らす国民の「普通」の姿、特に幼いのに大人ぶった喋りの監督の姪っ子が最高に可愛い。

観終わったあと思わず「この手があったか!」と唸ってしまいました。

監督の今後の活動に注目すると同時に、日本の末端から細やかですが支持を表明します。

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