一発屋芸人列伝

本書にあげられた芸人は、レイザーラモンHG、コウメ太夫、テツandトモ、ジョイマン、ムーディ勝山と天津・木村、波田陽区、ハローケイスケ、とにかく明るい安村、キンタロー、そして著者・山田ルイ53世のコンビ・髭男爵。

ここに登場する一発屋は、現在も芸人として地道に努力を重ねる者もいれば、芸人人生に固執せず?諦めた?ように見える者も。
しかしそんな彼らでも何らかの形で芸能人として復活する生き方を模索しており、その様子を伝える著者の文章は、あくまで「悲壮感」<「笑い」。
他芸人に対する人間観察の妙、トリを務めた髭男爵の章は簡潔赤裸々な自叙伝として秀逸。

初めはTVから消えた一発屋たちの今を、下世話な好奇心で読むつもりだったが、すぐに著者の文術と一発屋愛に共鳴し、読み終えたときには幾ばくかの感動と勇気を与えられた。

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