ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密
15作目
2017年アメリカ制作の伝記作品で日本未公開作品。
ワンダー・ウーマンの生みの親、ハーバード大学で心理学の研究に従事していたマーストン夫妻と、助手のオリーヴ・バーンの物語。
夫妻の業績として嘘発見器の開発が有名であり、ワンダー・ウーマンの捕獲・尋問用投げ縄(ラッソ・オブ・トゥルース)は、ここからのアイデアだとわかります。
更にワンダー・ウーマンには、マーストンが提唱するDISC理論なる心理学の仮説を、世間に認知させるための要素が含まれており、それは現在会社の部下育成法などで利用されているソフト化したDISC理論(主導・感化・安定・慎重)ではなく、オリジナルの理論(支配・誘導・屈服・服従)で、それがコミックの過激な描写に繋がっていた。
更に更に、マーストン夫妻とオリーヴ・バーンの特殊な関係性(向こうの言葉でポリアモリーというそうな)に至っては、現代の進歩的思考の方でも許容しがたい?、故にこれが実話だとはなかなか信じられないものでした。
完全R指定の日本未公開作品だけどディスク化されて正解、DCマニアなら知っておくべきとても興味深いワンダー・ウーマン誕生秘話でした。