マリア・シャラポワ自伝

書店で偶然目にした表紙に惹かれ、テニスなどな〜んも知らんのに購入。
本書の書き出しで、著者にその下品な思惑を見破られ、あっ、これは侮れんぞと覚悟して読み出しました。

たった6歳で父と2人異国のアメリカに移り住み、想像絶する極貧と飛雄馬・一徹ばりのスポ根生活をスタート。
若干17歳でウィンブルドン優勝を果たし、幸福のまま本書は終えると思いきや、彼女のチャレンジと苦難はまだまだ続き・・・

本書にはテニスをチェスやボクシングに例える箇所があるが、身体能力と技術を磨くのはもちろん、心理戦と戦略に勝つ精神力、セコンド(助言)なしの1対1試合・・・彼女は過酷な戦いを生き延びた戦士だ。

著者は現在30歳、現役時代の終焉を予期しながらも、燃える闘魂宣言、超カッコいい啖呵切って本書を終える。
その、並の男なら到底太刀打ちできない、勝ち気に支えられた根性に脱帽。
驚愕と感動の自伝でした。

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