ボヘミアン・ラプソディ

27作目

2018年イギリス・アメリカ合作のクイーンのボーカリスト・フレディ・マーキュリーの伝記作品。

第91回アカデミー賞で最多4冠(主演男優、編集、録音、音響編集)を獲得、日本でも2018年公開最高作品とされた・・・天の邪鬼な自分は、もうこれだけで斜に構えてしまうが・・・

70年代後期にデビューし、日本での洋楽ブームを支えたバンドにはキッス、エアロスミス、チープトリック、そしてクイーンがあった。姉貴が好きだったベイ・シティ・ローラーズは一瞬で消えたが、他のバンドは40年経つ今でも生き残っているから凄い。
青春期の私はキッス・アーミー(熱狂的キッスファンをいう)に所属していたので、クイーンはジャンルの固定されない不思議なバンドだなー程度の認識だったが、その朧げな知識しか持たない私が本作を鑑賞しても、細部に至る描写が上手くできた作品だと思った。
しかし彼らの20年間の活動を2時間で表現するには限界があるのか、ファンなら語りたい諸所がサラッと流れているのが非常に残念。
バンドを知らない若い世代は、その表層だけで感動するだろうが、クイーンをリアルタイムで体験したオッサン・オバサン世代は、鑑賞後徹夜で語り明かしたい、そうしないと気が済まないストレスフルな作品。

なんと、企画当初はサシャ・バロン・コーエン(「ディクテーター」でっせ)がフレディを演じる予定で、よりアダルトな作品を目指していたらしいが、バンド側がファミリー層に売れる作品にしたいと変更したとか。
本作の、さんまのモノマネする原口あきまさのような露骨な出っ歯フレディより、コーエンが演じるフレディの方が、個人的にはコケてもいいから観たかった。

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