ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
3作目
2017年アメリカ製作の実話に基づくサスペンス作品。
同年「レディ・プレイヤー1」の監督で多忙を極めていたスティーヴン・スピルバーグが、脚本を読んで、すぐに映画化しないといけない使命感に駆られ、監督史上最も短期間で完成させた作品。
しかしその完成度は非常に高く、彼が何故作品化し上映を急いだかは、現在のアメリカの世情、特に権力者の有様を見ればわかる。
作中に出てくる台詞。
「(マスコミが)政治家と親しく葉巻を吸う日々は去った。」
「権力を見張らなくてはならない。」
「報道が仕えるべきは国民だ、統治者ではない。」
これらは決して他人事でなく、自国でも思い当たることでは?
・・・と一見堅苦しい内容だが、本作は戦う女性の姿を痛快に描いた作品でもあり、それが実話だけに尚更観ていて気分爽快になった。
ディスクの特典映像には、当人達の当時の画像があり、本作を補足するエピソードが語られているので、そちらも必見です。
スリル満点の良作でした。