ベイダーのベストバウト

1990年2月10日、闘魂三銃士売り出し中の新日本プロレス2度目のドーム興行「’90スーパーファイトIN闘強導夢」

ちゃんこが不味くて相撲界を廃業した北尾光司が、新たな世界に歩み出すのに、身の程をわきまえない勘違いド派手なデビュー戦を行い、観客の顰蹙を買ったり、

新日本 VS 全日本 団体交流戦として、ジャンボ鶴田、谷津憙章、天龍源一郎、タイガーマスク(三沢光晴)が新日のリングに殴り込みに来たり、

猪木が国内復帰第1戦として坂口とタッグを組み、橋本・蝶野と戦うのだが、試合前控え室で繰り広げられた爆笑劇場があったり、

思い出深いシーン目白押しだったのですが、最も興奮したのはやはりベイダーとハンセンのIWGPヘビー級選手権試合。
かたや新日本のチャンピオン外人、かたや全日本代表外人として、両者とも負けられない戦いで、序盤ハンセンのパンチをまともに受けたベイダーの右目が瞬く間に大きく腫れるアクシデント。
しかし試合は中止されることなく、その後も両者一歩も退かず、最後はリングアウトの幕切れ。

翌日の同会場は、ボクシングWBC・WBA統一世界ヘビー級王者のマイク・タイソンの試合が組まれており、「明日は観に行くのか?」と聞かれたハンセンはこう答えた。

「今夜、ベイダーから受けたパンチに比べたら、彼のパンチなんて大したことない」

最高!!

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