プロレスが死んだ日。

「ゴング格闘技」の元編集長が著者。
PRIDE1からの総合格闘技20年史で、ショッキングな題名たが、主にヒクソン・グレイシーを取材し、そのキャリアを辿った物語となっている。

終始グレイシーサイドの話が中心で、PRIDE5の暗黒史が克明に暴露されているので、プロレスサイドの人間にとっては気分を害する記述が多いが、強くても無名だったヒクソンやPRIDEという興行が、プロレスラーを利用することによって知名度を上げたことは紛れもない事実だし、そこには最強を証明しようとしたプロレスラーの必死の戦いも存在したと思う。

個人的には、現在のUFCやRIZINより、かつてのPRIDEに熱気と興奮を感じた理由が、本書によって解明されたことで、満足の1冊となった。
20年経過したからこそ、世間は冷静に受け止める話だろうが、あの人にはムキになって噛み付いてほしい、とファンは期待しています。

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