ブラックボックス
書店の新書コーナーに平積みされていたところ、目に止まって買ってしまった。
あっ、この人、いつか記者会見で訴えていたけど、その訴えの重要さ(私的にはそう思った)に反して、その後全くマスコミが話題にしなかった、あれからどうなったんだろう? と興味が湧いて一気読みした。
彼女の会見後、売名、ハニートラップ、政治的意図など、様々な憶測が飛び交ったが、この本を一読する限り、彼女が一番言いたかったのは、彼女の身に起きた事件について、現状の問題点を明確にして、改善すべき司法と捜査及び医療機関、被害者のバックアップシステムの設立、国会での法改正の必要性だと思った。
女性にとって非常にシリアスな内容だが、だからこそ自分にとって大切な異性には読んでもらい、もしものときは被害者の助けとなり、自分の対応としても指針になり得る一冊だ。
様々な痛みを覚悟して、それでも実名を公表して本書を上梓した著者に感謝します。