ヒトラー 死の真相 上下巻

行きつけの書店で偶然見つけて衝動買い。

上巻は、1945年4月19日から5月2日までのヒトラー最期の様子を、ベルリン帝国官邸地下壕にいた人物たちの証言を基に、可能な限り真実を追求して再現したものが中心となっている。
歴史に詳しい者なら既知でつまらないものかもしれないが、無知な私は当然惹きつけられて読んだ。

そして下巻では、現存する検証困難(特にロシア側)で希少な証拠物を、最新の分析技術を用いて解析し、70年以上前のヒトラーの最期に、1つの結論を下している。
この結論には、素人読者の私でも十分納得で、謎は1つ解けたと断定していいと思う。

しかし、本書で全ての謎が解明されたわけでなく、更に詳しい解析が許されるなら明かされる可能性があるのに、大国の意向ですんなり行かないもどかしさ。
プーチン前の体制だったら、もっと容易だったろうと想像するに、非常に残念な気持ちの残る一冊でした。

こういう話が好物な知り合いが身近にいて、彼女は本を読む根気がない。
だけど結末だけ知りたがって、読破後の私の解説で済まそうとしている。
私もかの大国のように、秘密主義にしようかな。

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