トランボ -ハリウッドに最も嫌われた男-

49作目

1940年代アメリカで、赤狩りの標的になったハリウッド映画界著名人10人(ハリウッド・テン)の1人であるダルトン・トランボの伝記映画。
自身のキャリアを失い、禁固刑に服し、家族や友人に犠牲が及んでも、言論の自由を守る戦いを貫いた男の物語だと、作品だけを純粋に鑑賞すれば感動なのだが、当時のソ連の共産主義を肯定していた彼の思想に否定的な批評が浴びせられ(だってソ連だって言論弾圧してたから)、それほどヒットはしなかったらしい。

しかし、トランボの思想自体は間違っていたとしても、彼の反骨心や、才能と業績、家族の絆に関しては、十分驚き、感動に値する。
当時のアメリカの権力による思想弾圧運動が、自分の国で起きたら怖いと思うし、もし起きたら、トランボのような気骨のある人物が現れるだろうかと疑問にも思う。
なんだか身近な問題として鑑賞してしまった作品でした。

映画評論家町山智浩氏が、本作と併せて観ることを勧める「ヘイルシーザー」を次に観たい。

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