エル・クラン
53作目
2015年のアルゼンチン製作、エル・クランとはスペイン語で一族の意味、1985年に実際に起きた犯罪映画。
1983年のアルゼンチン軍事独裁政権崩壊により、無職になった元エリート一家のプッチオ家。国の混乱期のどさくさのなか、生活のために確保した身代金ビジネス稼業のスタートから崩壊までを描いた作品。
一家の家長アルキメデス・プッチオのキレたときに言う自己正当化の文句と、いってる目が怖い。
常軌を逸して暴走する親父を止められず、ただついていくのみの家族は悲惨。
人間、自分の身以上に、周りのことを考えて生きていかなあかんと思わせる戒め作品でした。