アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発

64作目

ちょっと重苦しい気分になりそうな予感がして放置してあったが、休日前の深夜に観ることにしました。
邦題は長ったらしい上に「アイヒマンの後継者」は合っていない気がする。その点、英題「experimenter」は実験者の意味で、単語一語で言い表せていて良い。

2015年アメリカ製作の心理学者スタンレー・ミルグラムの物語。
ホロコーストが起きたメカニズムを理解するために彼が行なった「権威への服従実験」を通して、人間の本性についての問いかける。
作中でミルグラム自身が画面から話しかけてくる作風、これ専門用語で「第四の壁を破る」というらしく、ウディ・アレン監督の「人生万歳!」と同様の手法が効果的で、案の定、観終わったあと考え込んでしまった。

自分が被験者になったら、どんな行動をするのか・・・

本作を観て悶々としてしまったら、「ハンナ・アーレント」を観ることをオススメします。

Wikiによる興行収入は、ほんまかいなと思うくらい低いが、映画批評集積サイトでの評価は高く、ディスクで持っておいて損はない秀作だと思いました。

1つ星 (まだ評価がありません)
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