やだなぁもう

今年は50歳になる。
五十路だ。

しかしながら、未だ天が自分に与えた使命を自覚する気配は全くなく、髪がモグサのように色あせて白くなるより本数が減るのが心配な今日この頃。

自分が若者の頃、50歳のオッサンなんて、人生のあれやこれやを経験し尽くし、生きることに余裕と落ち着き、達観をマスターした師匠みたいに思っていた。
が、いざ自分がなってみても全く実感湧かないどころか、正直若者と定義される年代よりも更に低い精神年齢なのではと思ってしまうときもある。

しかしそんな精神とは異なり、肉体は正直で、確実に築50年を迎え老朽化、建替えは無理だからリフォーム、できたらリノベーションと夢見ても、現実に打ちのめされ老いを自覚する。
パッと列挙するだけでも体力、筋力、持続力、視力、気力、熱意、全てが坂を転げ落ちそうな予感のなか、一生懸命逆らって生きている。
顕著なのが記憶力の低下で、以前は同じ買い物を繰り返すのは、落ち着きのない愚行だと見下していたのに、過去に読んだ本を再度買ってしまう失敗を、つい最近3回も繰り返して正直凹んだ。

ターザン山本が言う。

「50歳になったら人生が恐慌状態になる。
 誰もが経験することだぜ。
 年齢はウソをつかない。
 生きて来た世界がマイナスの座標軸に移行するのさ。
 半径5メートルが何もないツンドラだよ」

本当か?
やだやだ・・・

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