きみとのすてきな日々

ヒトの病院と異なり、いわゆる動物病院はひとりの獣医師が全科診療、内科外科は当たり前、プラス皮膚科、眼科、歯科、はては精神科までも、患者と飼主の期待に応えるべく苦労して診療する場である。

また、動物病院で診る主な患者はイヌ・ネコであり、彼らの平均寿命は15年前後であろうか、獣医師は一匹の患者の一生であるこの期間、濃密な関係性を保つ職業であり、もちろん彼らの飼主とも同様なつき合いが続くから、そこには様々なドラマが生まれるのである。

本書の著者である獣医師はプロフィールにあるように、一日約100匹の動物を診察する名古屋でも有数の大規模動物病院の院長であり、本書では著者が開業30年以上の間に体験した、患者と飼主との思い出深い珠玉の26のストーリーを読むことができます。

ヒトと動物との関わりで、温かい気持ちになりたいとき、必須の一冊です。

・・・なんて、書評めいたこと書きましたが、実は著者の森島先生は、私が獣医師会で兄貴と慕う先輩獣医師。
私より数倍忙しく濃密な獣医業を営みながら、こんな文才まで披露されて、こりゃ敵わんな、と完全敗北宣言でした。

興味ある方は待合室に置いてあり・・・あっ、買ってください! 先輩に印税入りますので(笑)

1つ星 (まだ評価がありません)
読み込み中...

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ